画家が手がける古民家再生 掲載より8ヶ月


みなさま、こんにちは。
昨年の秋に記事を掲載させて頂きました香川と申します。
あれから約8ヶ月が経ち、私たちの手がける古民家も随分と様変わりして参りました。
今回は現在までの活動報告をさせて頂こうと思います。
前回の記事はこちら↓
画家が手がけるギャラリー雑貨屋
セルフビルドで建てられた友人の家で撮影

セルフビルドで建てられた友人の家で撮影



昨年秋より現在までの絵画制作活動


前回の記事より約8ヶ月の間、大変有難い事に多方面からのご依頼を頂き、様々な経験をさせて頂きながら絵画制作に取り組む事が出来ました。

その中でも一番大きな出来事が、昨年11月インドでの「Wall Art Festival」への参加。
初めての海外での大規模な制作であること、そして滞在期間は2週間という時間制限がある中で、路上での公開絵画制作と私立学校の教室への壁画の制作を行いました。

インド ビハール州での路上公開制作

インド ビハール州での路上公開制作


インド ビハール州の私立学校教室での制作

インド ビハール州の私立学校教室での制作



2週間という短い時間で、果たして作品を完成させる事が出来るのか、ということが一番不安だったのですが「Wall Art Project」のスタッフの皆様、ボランティアの皆様、そして現地の方々のご協力のもと無事に作品を完成させて帰国する事が出来ました。
帰国後に完成した教室の中で、子供たちが勉学に励む姿を写真で見た時には大変感激致しました。
教室で授業を受ける子供たち

教室で授業を受ける子供たち


昨年秋より現在までの古民家再生の経過


帰国からの作業

昨年12月には日本へ帰国し改めて古民家再生の再開です。
前回の記事では床や基礎工事を重点的に行っていましたが、いよいよこの大きなトタンの屋根の修理に取りかかる事になりました。

夏の豪雨を経験し何カ所かの雨漏りも見つけていましたので、冬の雪が降る前にどうしても屋根塗りは終わらさなければならない作業でした。
初めて屋根に登った時には余りの高さに脚がすくんでいましたが、回を重ねるごとに恐怖心は薄れて行きました。

とはいえ、屋根修理は危険な作業。実際に傾斜が付いた場所で両足踏ん張りながらの研磨、塗装作業というのは想像を絶する程の過酷さでした。足下に気を配りながら、中腰で塗り続ける、おまけに塗料の匂いがキツいので疲労が蓄積した時に酷い頭痛などの体調不良にも見舞われました。
慣れて来た頃に大きな事故が起こりやすいと言う事はご指導を頂いていたプロの方々に何度も忠告されたこと。
濡れたトタン屋根というのは特に危険で雨の日や朝露・夜露がまだ屋根に付いているような時間帯には絶対に屋根に登らないようにし、日が出て表面が乾いた状態の時のみが作業時間となりました。

このような理由もあり元々私たちが予定していた工期1〜2週間を大きく上回り、実際の工期は1ヶ月半ほど。
今までの古民家再生作業の中で一番過酷な作業だったかもしれません。
その甲斐あって元々のボロボロの屋根の状態から

見違えるように屋根の色が鮮やかになり雨漏りも改善され家が息を吹き返してくれました。


そして冬がやって来た

なんとか屋根塗りを終わらせた数日後にこの冬初めての雪が降りました。
寒冷地である日光での雪、ある程度の覚悟はしていたつもりだったのですが、やはり屋根につもる雪は放っておくと水を含み相当な重量となりました。


家の中もミシミシと嫌な音がして、家が潰れやしないか心配をしていたのですが、梁の間に補強の板を前日に入れておいた効果もありなんとか持ちこたえてくれました。


初めて迎えた古民家での冬。
いままでの人生で一番寒い冬でした。断熱材が入っていない壁は板一枚隔てて外。
日のあたり方によっては外気温よりも室内の温度が低くなる事もありました。家の中が未完成ですので余計に過酷な状況だったのかも知れません。ストーブを付けても天井が無いため暖かい空気は全て上昇してしまいます。

早急に対応しなければならない中で、取りかかった天井作り。
予算の関係上、簡易的ではありますが梁に上っての天井制作がしばらく続きました。



続けて増築部分である寝室の天井作りや



洗面所、トイレなどの天井もこの冬の時期に完成して行きました。


完成した洗面所の天井

完成した洗面所の天井



春から現在までの作業

天井作りを着々とこなしながら冬を越し、庭に咲いた梅の木が私達に春を告げてくれました。
この時をどんなに待ち望んだ事か・・・。
こんなに待ち遠しかった春は生まれて初めてでした。


冬の間に天井が完成した箇所に、いよいよ壁塗りを始められるようになりました。
現在は石膏ボードの下地材塗りから漆喰塗りまで壁を作りながら併用して行っています。
左官の作業は初体験の私たち、動画サイトなどで塗り方を予習しておいたつもりでしたが、スイスイと魔法のように塗る動画の中の職人さんに比べて、実際の左官作業は相当に技術を伴うものでした。それに関してはまた次回詳しく書いていければと思っています。
下地材塗りの様子

下地材塗りの様子


完成した漆喰壁の寝室の様子

完成した漆喰壁の寝室の様子



創造活動主軸とした生活とギャラリー雑貨屋の完成予定に関して


リノベーションを始めてから1年半が経過し、私たちの生活や人生観において大きな変化が現在進行形で起こっています。
内装工事にあくせくする生活の中でも草木を愛でる時間ができましたし、競い合うように咲く花の美しさに心を奪われたり。現代アートと呼ばれるものの中では中々見つける事の出来ない芸術性を自然が沢山教えてくれました。

そして、工事中の我が家に来てくれる沢山の友人達!本当にありがたい。
作業量のあまりの多さに夫婦2人が呆然としてしまう中で、見返りも求めずに手伝ってくれる友人達に本当に感謝しています。
そして古民家再生を通して知り合った方々も沢山おり、叱咤激励のメッセージを頂くたびに毎回感動しております。
漆喰塗りを手伝いに来てくれた大切な友人たちです

漆喰塗りを手伝いに来てくれた大切な友人たちです



自分自身の変化というものもいくつかありまして、基本的に物を購入するという行為が圧倒的に減ってきました。
その代わりに、野菜やジャムやお料理も友人知人との物々交換が増えてきました。
それから、欲しいものがある時には、なんでも最初から作る事に楽しみを見いだすようになって、今は天然酵母からのパン作りに夢中になっています。
今後、古民家再生が落ち着いて来たら家庭菜園や養蜂なども始めたいなと夫婦で話しをしています。

天然酵母から作った自家製パン

天然酵母から作った自家製パン




そして最後に、ギャラリー雑貨屋のオープン予定日に関してですが、大幅に予定が遅れているため、通常運転出来るのは来年の春頃になると思います。
完成予定よりおおよそ1年遅れてしまう事、応援してくださる皆様には大変申し訳ないのですが素人工事である事、柱の腐敗や古民家全体の劣化が思いのほか酷い事などが遅延の原因となっていますのでどうかご理解頂ければと思います。

日々の古民家再生の状況詳細はこちらで描いています→古民家再生DIYブログ 吉見屋
香川大介公式FACEBOOKページはこちら→香川大介Facebookページ

来春迄には皆様にオープンの報告が出来るように、夫婦共々、日々精進して参ります。
皆様今後ともどうぞよろしくお願い致します。
Writer ライター

Yasco Kagawa

Yasco Kagawa

栃木県日光市にて画家の手がける古民家を改装中。完成後はギャラリー雑貨屋兼工房となる予定。


ブログURL:http://ameblo.jp/nikko-yoshimiya/