みなさんこんにちは。

いつもは古民家を活用した宿やゲストハウスなどをご紹介していますが、今回は「古民家を軸とした町おこしと移住」という一見少し堅いテーマで記事を書いてみようと思います。

昨年から”地方創生”や”移住”が注目され全国各地で活動が広がっている中、新潟の西村治久さんの考えにとても共感したことがきっかけでした。今回は、西村さんの事例をご紹介しながら、”古民家”と”移住”について考えていきたいと思います。
※「古民家とは何を指すのか」という定義は定まっていないので、今回は第二次世界大戦以前に建てられた木造建築と仮で設定させていただきます。


2年半の全国行脚を経て、理想の考えに至った。


西村さんは元々新潟でコワーキングスペースのプロデュースや、コンセプト型シェアハウスの立ち上げなどをされていました。そして2012年、他の地域の活動も知りたいと試しに隣の県に足を運んでみたところ、そこでの出会いが刺激的でおもしろく、なんと西村さんはそのまま全国を旅することにしたんだそうです(!)
新潟で活動する西村さん。

新潟で活動する西村さん。


全国行脚での一枚。

全国行脚での一枚。



その全国行脚の経験で学んだ各地の良いところを参考にして、ご自身が取り組みたい理想の形として【住み開きの古民家 まったり庵】というコンセプトを考えられました。そうです、ユニークなのですが【住み開きの古民家 まったり庵】はあくまでコンセプトであり、現時点でそういう名前の古民家があるわけではないのです。しかし、2015年のゴールデンウィーク、いよいよそのコンセプトを体現する場所として十日町に”住み開き”の古民家をスタートされます。


拠点に古民家を選んだ理由。


西村さんは拠点探しのために、数十軒の古民家を見てまわりましたが、その探し方がユニークで「人のご縁で自分の住む理想の古民家を探したい」という想いから、人づての紹介にこだわって探したそうです。
2015年ゴールデンウィークスタート予定の十日町の古民家。すごい雪(笑)

2015年ゴールデンウィークスタート予定の十日町の古民家。すごい雪(笑)



さらに古民家にした理由は
・日本人の郷愁を誘い外国人を惹きつける魅力があること
・年月を経るほどに味わいが出て、時代や流行がどう変わろうと普遍的であること
・そうした場で交わされるコミュニケーションの質が高いこと(初対面でもすぐに仲良くなれる、場の力がある)
とのこと。

外国の方にとっては日本ならではの歴史を直に感じられる場所で、日本人にとってはどこか懐かしい場所なので、古民家は特にリラックスしてコミュニケーションができる空間なのかもしれませんね。


”住み開き”の古民家から、移住・定住までの流れを創る。


西村さんは今まで培われた経験をもとに、一過性に終わらないまちづくりや移住を促進する仕組みを考えています。

準備中の古民家は”シェアハウス”と”コワーキングスペース”という2つの側面を持ち、面白い仕掛けが”まちづくり専用シェアハウス”と題して、庵主と移住者の方が住むようにすることです。”まちづくり専用”という言葉の通り、その地域のまちづくりやお祭りなどの行事へ積極的に参加することを条件に、家賃を少し割安にすることを考えているのだとか。さらに、Startup Weekend Nigataの起業家コミュニティなどと連携し、古民家オフィスとしてもまちの課題解決をする発信拠点にする予定です。
まったり庵に集まった方々。

まったり庵に集まった方々。



そして、地元の課題解決をするための”コワーキングスペース”と、町との繋がりをもって生活するための”シェアハウス”の空間を、広く一般に”住み開き”することで、気軽に地域に来て地元の方と交流してもらえるようにするそうです。ほかにも、古民家を活用したゲストハウスの開業も視野に入れています。
2015年のGWにオープンする住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」の物件。

2015年のGWにオープンする住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」の物件。



”住み開き””ゲストハウス”で地元との接点を持ってもらい、”コワーキングスペース”で地元の課題解決に取り組み、移住体験として”シェアハウス”を提供する。これが西村さんが考える”定住する”ための一環した流れです。
地域活性と移住の拠点になる予定の十日町の古民家。

地域活性と移住の拠点になる予定の十日町の古民家。




移住に必要な”意””職””住”。


西村さんが取り組まれている一連の流れから、生きるための”衣食住”に準えて、移住するために必要な3要素が浮かんできました。出てきた言葉は、”意””職””住”という3文字。”意”は意思、”職”は仕事、”住”は住まい。何よりもまず意思を持つための接点として”住み開き”やゲストハウス、仕事をするためのコワーキングスペース、住むためのシェアハウス。移住するまでのプロセスとして、段階的に設定された目的と空間の活用の仕方ですね。


今回は、私自身の中で色々と思っていたことが整理されてきたため、”移住までのプロセス”と”古民家の果たす役割”をテーマにしてみました。これからも西村さんが仕掛ける古民家活用、目が離せません!

また、実際にシェアハウスの住人募集を開始されたとのこと。
ご興味のある方が御覧ください↓
http://colish.net/concepts/602

■【住み開きの古民家 まったり庵】
Facebookページ:https://www.facebook.com/mattarianjp

連絡先:庵主・西村治久さん 
Twitter:https://twitter.com/west2538
https://www.facebook.com/west2538
Writer ライター

Takayuki Minakuchi

Takayuki Minakuchi

「COMINCA TIMES」編集部。京都の祖父母の家は築数百年の茅葺屋根。