みなさんこんにちは。
編集長の水口です。

「COMINCA TIMES」にも深く関係しており、2014年頃から日本全国で叫ばれるようにもなった空き家対策。各都道府県は対策のための予算やリソースを確保するために色々と動いている状況です。そんな中今回ご紹介するのは『世界遺産白川郷』がある岐阜県白川村に地域おこし協力隊として参加し、空き家対策を担当される柴原さんです。
白川村地域おこし協力隊のみなさん。柴原さんは写真右。

白川村地域おこし協力隊のみなさん。柴原さんは写真右。



柴原さんが白川村で担当するのは、空き家を移住希望者に対して貸していく事業。人に勧めるには、古民家を改修して住むことのボトルネックがどこなのか、どうしたら活用が進むのか、何よりもまず身をもって体験する必要があると考えていたそうです。


古民家との出会いと、オーナーへの直筆の手紙


柴原さんが着任した頃、"景観が素晴らしい古民家がある"と役場の方からある古民家の話を聞いていたといいます。しかし、当時は完全な空き家ではなくお盆などは持ち主が親戚を集めて使っていたこともあり、実際にすぐに見に行くことはなかったそうです。

しばらくしてからその建物を見る機会があり、周辺の平瀬集落を代表する雑貨屋であったその建物の畳と土間を用いた変わった家の作りや、2階から見える景観(美しい川と山)の良さに柴原さんは心を奪われてしまいました。
柴原さんが改修を進めている古民家(改修前)。

柴原さんが改修を進めている古民家(改修前)。


柴原さんの心を打った2階からの眺め。

柴原さんの心を打った2階からの眺め。




この美しく素晴らしい物件を眠らせておくのはもったいないと、当時は村を離れていたオーナー様に思いの丈を記した直筆の手紙を送り、物件を譲って欲しいとお願いをしたそうです。1月に着任し、なんとその時は2月(!)。すぐさま行動に移されました。さらに、その手紙を読んだオーナー様からもとても感動していただき快諾され、物件をリノベーションできることがが決まりました。


ここからが大変。古民家リノベーションのリアル。


現在も進む古民家リノベーション。今回、柴原さんからリノベーションの過程の写真を数百枚シェアしてもらいましたので、2014年8月頃から開始されたリノベーション(まだ途中)の様子を簡単にお伝えできればと思っています。

まずは、改修を始める前の写真から。今回は、荷物の搬出が終わったところからお届けします。(柴原さん曰く、最初の荷物の仕分け・搬出がすごく大変らしく、二度とやりたくないとのこと(笑))
改修前の屋内。

改修前の屋内。



かつての面影を残した屋内。
改修前の屋内。

改修前の屋内。


改修前の屋内。

改修前の屋内。


改修前の屋内。床下のチェック。

改修前の屋内。床下のチェック。



まずは、古くなった天井と床、使わない壁などを外していく作業から。
床の板を外していく作業。

床の板を外していく作業。



うーん、古民家の梁はなんでこんなにかっこいいんでしょうね。
天井の板も外して、屋根裏までチェック。

天井の板も外して、屋根裏までチェック。


壁や棚なども取り外します。

壁や棚なども取り外します。



するとあれよあれよと、使わなくなった木材の山ができました。
解体して出てきた木材の山。

解体して出てきた木材の山。



家の骨組みが見えてきた段階で出てきたのが、"家の傾斜"の問題。もともと少し傾いていたそうですが、改修が大掛かりになる見込だったので当初は計画に入っていませんでした。しかし、ここまで作業を進めてきて、この家へのこだわりが溢れ出していた柴原さんは、急遽"建て起こし"の作業をすることに決めたそうです。「古民家改修はこだわり始めたらキリがなく、計画通りいかない事を身をもって経験させられた。これが古民家改修のリアルですね。」と笑顔でお話してくれました”
初めて見たのですが、再度強い骨組みになるようにこの段階で補強するのですね。
建て起こしと言われる作業。

建て起こしと言われる作業。


建て起こしと言われる作業。

建て起こしと言われる作業。



天井の梁などをチェックし、天井を貼りなおしたら次は断熱補強。屋根裏に入って、断熱材を敷く作業です。
屋根裏に断熱材を敷く作業。

屋根裏に断熱材を敷く作業。



ある程度、骨組みとベースとなる躯体ができれば、今度は壁を塗っていく作業が発生しますが、柴原さんはここからの作業をワークショップ形式で参加者を募って行いました。参加している方々の真面目な顔が印象的です。
漆喰塗りのワークショップ。

漆喰塗りのワークショップ。


漆喰塗りのワークショップ。

漆喰塗りのワークショップ。


漆喰塗りのワークショップ。

漆喰塗りのワークショップ。




今回はここまでのご紹介ですが、実際に古民家が生まれ変わって、再び人が住み、活用される様子は追ってお知らせできればと思っています。


自分が空き家対策を担当するからこそ、まずは自分で古民家に住むこと、古民家を活用することのリアルな事情を肌で体感している柴原さん。これから新たに古民家に住まれる方の協力なサポーターになってくれること間違いなしですね。

Writer ライター

Takayuki Minakuchi

Takayuki Minakuchi

「COMINCA TIMES」編集部。京都の祖父母の家は築数百年の茅葺屋根。