みなさんこんにちは。

今回は、いつもの古民家物件のご紹介ではなく、仕組みについて記事をお届けしたいと思います。世の中には、様々な鑑定士なる資格が存在しますが、なんと"古民家"にも、「古民家鑑定士」という資格があるのをご存知でしょうか?
古民家鑑定書。

古民家鑑定書。



もちろん、"資格"は突然できるわけではなく、"誰か"が意思をもって作るものです。今回は、"古民家保存"に熱い想いを注ぎ、"古民家鑑定士"なる資格を一から作られた川上幸生さんにお話をお伺いしました。
  古民家鑑定士の資格制度を作った川上さん。

古民家鑑定士の資格制度を作った川上さん。




古民家を保存する"仕組み"作り。


「COMINCA TIMES」を始める前に色々調べていて気付いたことは、全国各地で同時多発的に古民家保存の動きは起こっているということ。関わる一人一人が想いをもって、心血を注いで活動をされています。それを知り、その動きを取り上げ"大きなうねり"を起こしたいと思ってサイトをオープンしたのですが、一方で考えているのは"何か新しい仕組みを導入して、その動きを加速させること"でした。

"古民家鑑定士"は、まさにその"仕組み"。

古民家に住みたい人は、"鑑定書"付きの建物に住むことで、古民家で住む時にイメージされる「古い」「汚い」「雨漏り」などの不安を事前に解消することができます。厚生労働省の認可を受けている正式な資格なので、試験を受けた専門の古民家鑑定士が、450のチェック項目で、建物を調べてくれます。しかも、資格ができてから7年で、全国に既に8,000余名の方が既に資格を取得されています。
古民家の鑑定中の様子。

古民家の鑑定中の様子。




実際に古民家オーナーと入居者をマッチングする仕組みも。


古民家鑑定を依頼されるのは、古民家のオーナーと、古民家に住みたい入居者の両方とのことです。オーナーは、自分が慣れ親しんだ古民家をこれからも残していくために、入居者は、安心して住める物件を求めて問い合わせをされるそうです。"古民家鑑定士"という"仕組み"に加えて、実際に"鑑定"が完了し入居者を受け入れている古民家の情報がわかる古民家マッチングサイト「古民家住まいる」をオープンし運営されています。
古民家マッチングサイト「古民家住まいる」

古民家マッチングサイト「古民家住まいる」




結果、経済的な古民家鑑定依頼。


1回の基本の古民家鑑定は、10万円(税抜)。そこだけを抜き出して考えると少し依頼をためらうかもしれません。でも、古民家に住む時に一番資金がかかるのがリノベーションの費用。古民家は"直しはじめたらキリがなく"、気付かずやり続けると新築の家を建てた方が安くなるくらい費用はかかります。事前に古民家鑑定を依頼して、直すべき箇所の優先順位をしっかりとつけることで、結果的には効率の良いリノベーションにすることができるそうです。


古民家鑑定はワクワクする"宝探し"


この活動をされている川上さんはとてもお茶目で熱く強い意志をお持ちの方です。初めてお会いした時には、ビシッとスーツを着こなした落ち着いた方だなという印象でした。でもお話をお伺いしたり、取り組みを拝見していると、そのお姿からイメージできないお茶目な取り組みがたくさん(笑)それは「自分が楽しんでできないと続かない」からだそう。そして、ビジュアルで強く訴えた方が、人の印象に残るから意識してアピールしているとのことでした。
白衣姿の川上さん。

白衣姿の川上さん。


 流行の某お笑い芸人の格好で、古民家について語る川上さん。

流行の某お笑い芸人の格好で、古民家について語る川上さん。




古民家保存をなぜ始められたのかお伺いしたところ、「古民家保存は、とても楽しい仕事。特に未来へ向けた仕事。鑑定のために古民家に入ると、随所に先人の知恵や、人の気配を感じることができてとても楽しい。」からだとのこと。特に印象に残っているのが「失敗はない、成功するまでやり続けるだけです。」っというお言葉でした。

お話をしていて共感するところが多い川上さん。「COMINCA TIMES」としても色々教えていただくことがたくさんあります。

■古民家鑑定士の資格について
http://hepa.or.jp/credential/kominkakanteishi/

■古民家住まいる
http://www.kominka.net/
Writer ライター

Takayuki Minakuchi

Takayuki Minakuchi

「COMINCA TIMES」編集部。京都の祖父母の家は築数百年の茅葺屋根。